2021.08.24【ウィークリーレポート@台風19号丸森町支援】

【丸森町役場連携支援活動】

去る令和3年6月17日、丸森町と石巻市に所在を置く、一般社団法人OPEN JAPANは、災害に関する協定を結びました。

令和元年10月の、東日本台風に於ける丸森町の被災に、OPEN JAPAN緊急支援プロジェクトが、いち早く支援に入り、丸森町役場との連携と、丸森町災害ボランティアセンター立ち上げ及び連携活動が評され、今後も丸森町民と共々に、防災意識を高めて行き、再び発生するかも知れぬ災害に、しっかりと構える目的として、行政が出来る事、社会福祉協議会と連携して、民間支援団体が出来る事を出し合う形で、共に未来へ歩む約束を致しました。

そんな丸森町との連携活動では、3つの活動がありました。

1つは以前から廻り倉地区の阿武隈急行阿武隈駅隣りに、産業伝承館という町の施設があり、その川側の法面が応急的に修復されていたのですが、ちょっとした大雨により、設置された側溝を抉るような形で崩れ、補修を余儀なくされていました。

公共事業として民間業者に発注しても、余りにも規模が小さい為、請け負う業者さんがおらず、かといってこのまま災害級の雨が降ると、一発で側溝どころか産業伝承館そのものが倒壊してしまう恐れもあり、事は急を用しておりました。

災害協定を結ぶOJ緊急支援プロジェクトとしては、出来る範囲で役場の意向と設計に、添う形で連携させて頂く活動をしました。

そうした伝承館の、法面補修活動には、丸森のお母さん達が立ち上げた、丸森女子重機隊の皆さんと、町民有志の皆さんにもお手伝いを頂き、役場たる官、町民たる民、そして支援団体たるボラの、官・民・ボラが連携して活動するに至りました。

そして2つ目は、大内地区に於ける災害廃棄物集積所であった、大内山村広場の野球グランドにて、災害により発生した流木と、破損されたフェンス等の撤去、そして堤防とフェンスを兼ねた、流出土砂や残土を利用した築堤活動を、役場建設課ならびに総務課の皆さんと共に行い、流木の処理では、仙台からの消防士有志の皆さんが、チェーンソーの使い方講習を兼ねて、薪作り用の玉切り活動を行い、役場職員の皆さんや、消防局職員の皆さんと共に、また発生するであろう災害に、しっかりと構える活動を致しました。

そして3つ目には、2年前の東日本台風により、被災されてしまった町民のお一人が、未だに立ち上がる事が出来ない状態におかれ、想い悩む兆しが見て取れる生活をされていた状況を、打開する活動をさせて頂きました。

東日本台風の影響で、表の山が崩れ、庭先が流出した土砂で高くなり、山から湧き出る沢水が、玄関の土間から床下へと流れ込み、居間の大引や根だは、朽ちて床板と畳が沈み込んでおりました。

持病の腰痛を患い、不要品の整理も出来ない状況下にあったお父さんに、少しでも前に進んで頂ける活動をしました。

先駆けて生い茂った草刈りをして、不要品の回収と仕分け整理、そして家の床下に沢水が流れ込む原因である、庭先の土砂を撤去して下げ、山際に土側溝を掘って水路を変えました。

今までと家の周りの景観を変える事で、塞ぎ込んでいたお父さんの心と表情は、みるみる内に変わって行きました。

これまでに、行政や社協の民生委員さん、生活相談員さんらの提案に、ためらいを表していたお父さん。

生い茂った草を刈り、家に危害を加えていた沢水の水路を変え、また大雨で山が崩れるのでは?と、懸念していた山を、安全に安心して暮らせるように、安定した角度に土砂を取り除いた結果、お父さんの表情と行動からは、しっかりと前を向き、自ら一歩を踏み出して行く心強さを感じる事が出来ました。

行政が出来る事、町民が出来る事、そして民間支援団体が出来る事を持ち寄って、初めて災害に関する協定が、生きて来るのでは?と、想えた次第にございます。

OPEN JAPAN緊急支援プロジェクトでは、7月に発生した熱海の土砂災害、島根県雲南市そして再び発生してしまった佐賀での災害、そして故郷宮城は丸森町にて、被災されてしまった皆さんの為に、その皆さんと共に、明日へ未来へと歩む活動を、これからも展開して行きます。

すべてはその先の笑顔の為に!!

(萬)

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