台風15号支援レポートまとめ【静岡県川根本町】11月14~19日
【台風15号静岡県支援】川根本町 11月14~17日
川根本町での活動が続いています。
山の上のお宅では家屋の整理をしつつ、土砂にのまれた離れから無事だった大切なものを取り出しています。
柱や壁が倒れ掛かっているので慎重に作業を行います。
また西東京臨在会災害支援部、「臨坊」のみなさんがやってきてくださいました。
作業とともに、炊き出しの準備をしてこられ、初日は私たちの賄い、二日目には現在活動ベースとしてお借りしている川根本町農林業センターにて近隣住民の皆さんや、避難生活をしておられる皆さんにおふるまいをしてくださいました。
町からお借りした活動ベースの近辺に、今通っているお宅の住民さんも避難されており、ちょうどよい機会となりました。
またベース近隣の方たちにもごあいさつを兼ねての会でしたが、「最近このへんでも集まりをしていなかったから声をかけてもらってありがたい」と喜んでくださいました。
お坊さんたちが作るお料理は大好評でした。
今回はじめて参加された臨坊メンバーから、参加しての感想をいただきました。
『二日と短い期間ですが参加させて頂きました。
現地に着き、災害を目の当たりにし、なんとも言えない感情になりました。
未だ、復旧半ばな状況を、只只知らず、知る余地も無く、地元の方々の、又、尽力をされているボランティアの人々の想いを想像いたしますと心が痛みます。
私達にできる事は、この現状をより多くの人の耳に届ける事、なのかと思います。
最後になりますが、早期の復旧、並びに、ボランティアの和が拡がる事を心の忠心より祈念致します。
埼玉県、井上』
川根本町において役場、社協と私たち三者で情報共有と今後の方針を話す場も設けられました。山間部の多い同町では、いまだ土砂に埋もれている場所があります。
地域とよりそいながら、仲間たちと活動を続けていきます。
【台風15号静岡県支援】 川根本町 11月18~19日
川根本町では継続して入っている山の上のお宅で離れの解体作業がすすみました。
また工場敷地内に入ってしまった土砂の搬出、最近まで道が崩れてはいれなかった集落への現地調査なども並行して行いました。
解体作業では手作業で貴重品を出し、屋根などの部材を下ろしました。
山頂まで自走で上げてきた重機を使って残りの部分も解体。現在地表に出ているところはもともと離れの二階部分。一階は土砂に押しつぶされ、二階だけがかろうじて残りました。
そして家族の皆さんはこの二階にいて難を逃れたとのことです。
重機でつかんで解体し、長い梁や柱はチェンソーで切断。
大きな流木のまわりを足場にして、小型重機での解体には技術が必要です。
長い急斜面の上にあるお宅なので、材木はモノラック(小型モノレール)を利用しておろします。モノラックへの積み込み場はあっという間に木材の山ができてしまいました。
発災からひと月以上。ずっと倒れ掛かっていた建物がなくなり、おうちの方も近所の方もその風景に胸をなでおろされていました。
一階があった場所も土の中から少しづつ見えてきました。
「おばあさんの枕だ」とお孫さんが籐の枕をひろいあげて、「見覚えのあるものが出てくるようになりました」と笑顔をみせてくれました。
まだまだ片付けや細かい作業が残っていますが、一段落つけることができました。
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