岡山県真備町【重機講習会レポート】11月12~13日

岡山県真備町【重機講習会レポート】11月12~13日

2018年、西日本豪雨により大きな被害を受けた岡山県倉敷市真備町箭田地区。
各地からの支援団体、ボランティア、そして地域による再建がすすんでいる。
新しい家が立ち並ぶ様子が過去の被害を物語る。公民館周辺の建物外壁には当時を忘れないように浸水ラインがテープで残されている。この地域では災害後、避難していた人たちの9割以上が戻って生活を再建しているという。
箭田まちづくり推進協議会(箭田協)では災害からの復旧とこれからの防災に向けて地域をあげて組織作りに取り組んでいる。

被災当時、同地区に支援に入ったピースボート災害ボランティアセンター(PBV)がジャパンプラットフォーム(JPF)、箭田協、岡山NPOセンターや地域団体と協働し、重機講習会を開催。
私たちOPEN JAPANは静岡県での支援活動と並行して、その講習会に講師を派遣。10月および11月の講習会では3名の重機オペレーターが講師を務めた。

講習会では、これまでの災害現場での事例と重機事故の実例などを紹介。座学を通して安全を第一とする活動の重要性、そして重機の活用における被災家屋、敷地を復旧への有効性を説明した。
また同じく災害を受けて立ち上がった宮城県丸森町の「まるもり女子重機隊」による講習風景のビデオを見て、イメージをつかんでから実技へと臨んだ。

映像を通し、被災した住民、女性たちが団体を立ち上げ、重機を用い地域防災に取り組んでいる様子を立場を同じくする箭田の人たちにも伝えることができた。
実技は国交省の協力を得て近くの河川敷で開催。3台の重機を使い、参加者が3班に分かれて講習を行った。
10月の講習を受けた人と今回初めて受ける人で班を分け、それぞれ安全確認、重機の乗り降りの仕方から始動方法などの基本からスタート。

「一回講習を受けても乗らないと忘れてしまうもんじゃけん」と前回参加した人もおさらいを熱心に行っていた。
重機操作の基本となる車体の水平確認方法やバケットの水平引き、走行練習からはじまり、坂道走行、段差越え、バケットをついてのターン旋回など、災害地で多用される走行技術の応用も行った。二日目にはダンプへの土砂の積み込みやスライドダンプへの重機積載などがカリキュラムに含まれた。

「あの時は自分の片付けで必死じゃったけど、ボランティアできてくれた人たちの重機がとても頼もしくてかっこよくみえたんよ」
講習会に参加した人たちもみな被災しており、災害当時を振り返りながらそう話をしてくれた。
「あの時はたくさんの人が来てくれたけど、今は静岡や宮崎も大変な状況で、コロナもあって人も集まれんと思う。次は自分たちでなんとかせんとと思う」30代から70代までの男女約16名が参加していたが、みんなそれぞれの想いを持ってこの講習会に参加していた。

OPEN JAPANの活動では、支援に入った各地で地域の方々と一緒に復旧活動を行い、北海道、宮城、熊本、秋田など各地で住民を交えた重機隊を結成してきた。
人命救助から始まり避難所・災害ボラセン支援、家屋復旧など様々ある災害対応の行程。その中の一つとして、重機を用いた活動を広めていくことも技術系支援団体の役割であると考えている。そしてそのネットワークが有機的につながりあうことが重要だ。

今後も主催、共催、協力さまざまな形で今まで培ってきた災害現場における重機対応を、ご縁のある各地で講習会を開きお伝えしていく。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。