【7月東北豪雨 山形県】支援レポート 8月17日~31日
【7月東北豪雨支援】 遊佐町・山形県酒田市 8月17~19日
台風が通過し、遊佐町での活動が一段落しはじめたことから酒田市での活動を本格的に開始しました。
被害の大きかった国道344号線沿いをのぼりながら社協に入っているニーズも含めて各集落を現地調査。
以前から家屋案件で入っている地区も含め住人さんにお話を伺いました。
久しぶりに見る土砂量にNPOがどこまでやるべきか、と考えますが、山形では各自治体が建設業組合と協働し、宅地内の土砂撤去もおこなっています。
現地調査でであった住人さんはあまりの土量に家の再建もあきらめかけておられました。
まずはお話をし、翌日から家裏の水路の整備と家屋周りの土砂撤去を行うこととしました。
酒田で活動している学生団体、「IVUSA」と地元山形の消防士有志たちからなる「DRT山形」と2日間活動しました。
おうちの方たちと一緒に泥出し、学生たちの明るい声とパワーにだんだん住人さんも顔が明るくなられました。
お宅も再建に向かって考えはじめておられます。
もう少し下の地区では真砂土が押し寄せ、家の床下には水を含んだ砂と泥が床板までパンパンに入っている状態でした。
家の周りもまだ土砂に埋もれており、社協のボランティアさんやJCのみなさんといっしょに家からの切り離しや土砂出しを行いました。
発災から3週間以上がたち、住民さんたちにも疲れの色がみえています。一緒に活動する仲間たちと「その先の笑顔のために」活動を行っています。
【7月東北豪雨支援】 山形県酒田市 8月23~25日
酒田での活動が続いています。
子どもの背丈ほど山砂がながれこみ庭も床下もみっちりと埋もれている地域。
集まってくれた仲間たち、連携団体、社協のボランティアさんたちと活動が続いています。
地域の若者たちも活動に参加してくれました。これからしばらく時間があるとのことで、地元若者を中心に展開を考えています。
また普段復旧活動にあたっておられる地元の建設業者さんも「自分の地域のことだから」と週末にお休みを使ってボランティアに参加されました。
不整地運搬車などを支援してくれているコネクトから騎馬武者ロックのみなさんが南相馬、石巻から活動に参加。
DRT山形のメンバーも連日参加。本職である消防任務の間をぬって積極的に活動されています。
地域の業者さんたちが宅地内土砂撤去をおこなっておられます。それでも手が届かないところを共有しながら、私たちの重機で土砂を撤去しています。
特に家回りから土砂を切りはなし、家の中への水の侵入を防ぐことに注力しています。
また床下いっぱいに土砂が入っていたお宅では人力で土砂撤去がつづいています。
住人さんも一緒に動かれています。たくさんの社協ボランティアのみなさんも入り、目に見えて減っていく土砂に住人さんも驚いておられました。
みんなで力をあわせていけば、できることも増えていきます。
残暑の厳しさの中に寒さの足音が聞こえ始める東北です。
すこしでもはやい復旧につながるよう、活動を進めていきます。
【7月東北豪雨支援】 山形県酒田市 8月26~28日
連日家屋内、敷地内の土砂撤去が続いています。
地元の若者たちがチームを組んで参加、一緒に活動しながら家屋の対応方法やニーズの聞き方などを伝えています。
また東北各地から支援が集まっています。
いわき災害支援ネットワークのみなさん、石巻社協のボランティアバス、東北公益文科大学女子バレー部のみなさん、DRT山形、そして山形消防学校で学ぶ未来の消防士たち。
社協ボランティアさんたちと仲間たちと、住人さんたちみんなで一緒になっての活動が続いています。
大勢の消防学生の姿を見て「いやー、頼もしいわ」と住人さんが笑顔になっておられました。
また女子バレー部のみんなも素晴らしいチームワークで予定していた作業の倍近い土砂を運び出してくれました。
私たちの本拠地でもある石巻からのみなさんは、それぞれの被災の経験からたちなおってきたことを住民さんに伝えておられました。
毎日通う中で、土砂が減り始めているのが目に見えてわかるようになってきました。
それでもまだまだ土砂は残っています。重機隊は台風に備え水路の整備を急ピッチで進めています。
支援活動が続く中、台風が近づき次の災害がやってこようとしています。
各地皆様、備えつつ、構えつつお過ごしください。
【7月東北豪雨支援】 山形県酒田市 8月29~31日
台風10号が各地で猛威を振るいました。
この度、犠牲となられた皆様、被害にあわれた皆様にこころよりお見舞いを申し上げます。
今も北上中、線状降水帯をはじめとして油断できない状態が続いています。
しばらく連続した台風の様子をにらみながら、山形での活動を続けています。
IVUSAやDRT山形、各地からの仲間たちに加え、地元のみなさんが参加してくれています。
「みなさんが活動している様子をみて」と地元の建設業者さんや林業関係者さんが加わってくださいました。
ベースをお借りしている大家さんの息子さんや、地域の若者たちも積極的に参加し、地元の関係性を活かしてコーディネートにも取り組んでいます。
各地でともに活動するボンド&ジャスティスのみなさんも炊き出しを開始されました。
「片付けでご飯作るのも大変だったから本当に助かる」と住民さんも喜んでおられました。
炊き出し会場の集会所を掃除していると住民さんが来られて、
「みなさんのおかげで本当に助かっています。最初は土砂に埋もれた集落をみて途方に暮れて、スコップもって家に行くけどやる気もおきんで。でも、ボランティアのみなさんがきて日に日に土砂がなくなるのと同時に気も軽くなって先が明るくなっています。」
とお話してくださいました。
みんなで力をあわせてまた明日も活動にいってきます。
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