2020.2.26~3.3【ウィークリーレポート台風19号宮城県丸森町支援】

2月28日(金)
【コロナウイルス拡大に伴う活動休止のお知らせ】

急遽ではありますが丸森町でのOPEN JAPANの活動は、県外から等のボランティア受け入れや活動を本日より一時休止といたします。今週末に緊急を要する案件のみ地元長期スタッフで対応いたします。

今後の活動再開については状況をしっかりと確認しながら改めてfacebook等でみなさんにお知らせさせて頂きます。

また丸森町災害ボランティアセンターでの一般ボランティアの受付も現段階で休止中ですが、町民の方々からの家の泥出しや片付けなどのボランティア要請は引き続き受付中とのことです。

詳しくはこちらから↓

【丸森町災害ボランティアセンターfacebookページ】
新型コロナウイルス感染症対策としての今後のボランティア受入について


災害への取り組みと同様、危機管理の一環としての決断です。ご理解、ご協力のほど何卒よろしくおお願いたします。皆さんも体調を崩されないよう、しっかりとご自愛ください。

29日(土) 活動の意義とその先の笑顔!!

「あの台風以来、初めてトイレを使いました。」

これはOPEN JAPAN重機隊が、丸森災害支援最大の難所と位置付けたお宅の、お母さんが語った言葉です。台風19号により、裏山から流れ出た水で、上口(道路から家までの登り口)が抉られ、トイレや物置の前が4・5メートルの垂直な勾配に建つ程の被災状況。

家主のお父さんは、トイレまでの通路を、単管パイプと歩み板で確保していました。

「とてもあの通路を渡って、トイレに行くの怖くて・・・。」
「家の中で簡易トイレ使っていたのよ。」

と話すお母さん。

発災から今までの間、トイレを家の中で済ませていたお母さんは、嬉しそうな笑顔で語ってくれました。

初めてこのお宅を現調した際は、期間と重機の大きさと土砂の確保等から、活動する意義があるのか?と、悩み掛けた時もありました。

何度も施工する方法や、住民さんの要望等を確認する為に足を運び、最終的には人員と土質の確認を経て、着手しました。頭初は大型重機2台を借りて、家屋の裏山を切り出し、上口と庭先を一月くらいの日程で施工する考えでした。

このお宅のみに一月の時間と、活動費を掛けてもいいのか?と、活動の意義を考えました。

しかし、1月末の大雨で、トイレまでの単管パイプ通路が宙吊りとなり、トイレも使えない状況の中、上口の途中までしか車が入れず、急な勾配の登り口を、買い物袋をぶら下げて歩くお母さんを想像すると、”やるしかない” の結論に至りました。

西予市明間以来の、本格的な重機案件となる仲間のトヲルちゃんとのコラボ。

「盛り土よりも切り土で!!」

と確認し合い、既設(今まで)の上口より、山側に土砂を切り出す工法を取りました。幸い土質は良好で、盛り土も順調に進み、延べ3日で上口とトイレ前まで盛り上がりました。

幾度となく現調に訪れ、一月を見込んだ今回の案件。土質と人員と土砂の切り出し箇所に恵まれて、わずか3日で上口とトイレを、住民さんが望むように盛り上げる事が出来ました。

後は水路と細かい仕上げを残し、丸森災害支援最大の難所は、終わりが見える状況になりました。

朝にトイレを使ったと話す、お母さんの笑顔が、とてもとても嬉しく感じられました。 (重機隊 萬ちゃん)

【活動実績】

2020年2月26日(水)〜3月3日(火)
●活動件数 合計16件
└ 重機案件 5件
└ 大工系案件 8件
└ 地域ニーズ 2件(キャンプ場復旧)
└現地調査 1件
●活動人数 合計62人

【連携団体】順不同

災害NGO結 DRT JAPAN IVUSA 石狩思いやりの心届け隊 SEEDS OF HOPE TeamNorth スマイルシード Gakuvo

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