• [2022年]令和4年福島県沖地震
  • 2022年3月16日深夜最大震度6強の地震が発生。 一年前と同じ福島県沖を震源とした地震だったが被害が明らかになるにつれ、前年よりも広域で被災されていることが判明。 宮城県を中心に地元団体として活動を開始。

令和4年福島県沖地震【レポートまとめ】5月3日~

5月3日~
東北大学のボランティアサークル「SCRUM」がOJに合流し、2泊3日活動ベースで寝食を共にしながら活動しました。
学生5名と引率2名が丸森町に。打ち合わせでは阪神淡路大震災から続いている足湯をしながらの傾聴ボランティア、住宅地図を利用して活動ベース近くエリアの地区を全戸訪問して生活状況や困りごとをお伺いするローラー訪問の実地研修を予定していました。
しかしそこは「現場はLIVE」のOPEN JAPANが入っての研修、訪問の準備、資料作りから自分たちの生活の用意まで行うところから開始となりました。
テントを張るのも初めてという学生たち、自分の寝る教室にそれぞれのテントを張るところから実地研修のスタートです。

今回の研修に合わせ、足湯講習は「震災がつなぐ全国ネットワーク」の北村さん、訪問講習は「JUMP」の千葉さんに担当をお願いしました。
足湯のやり方、それに合わせてお話を聞くことの意味や気を付けること、具体的な話の切り出し方など学生たちもひとつひとつ手を動かしながら取り組みました。

また1日目の夜には石巻の萬ちゃんによる語り部もおこないました。
訪問では地図をコピーするところからはじめ、訪問先で足湯ができるかどうか、そのためには何が必要か、訪問に行って何を聞くのか、聞いた後に何ができるのか、たくさんの初めてのことに積極的に意見を出し合いながら準備を進めました。

屋根の仮復旧を行って以来、仲良くしていただいているベースのお向かいさんにみんなでお邪魔してお話を聞いたりもしながらイメージをつかんだり、お話の切り出し方を練習してみたり、地域の方にもお世話になりました。
時間を同じくして、多大学からなる学生ボランティア団体「IVUSA」(イビューサ)も山元町の普門寺を拠点に山元、南相馬で活動を行っていました。彼らもコロナ禍以降久しぶりに大人数での活動でした。

東北大生も2日目と3日目の午前中はIVUSAと一緒に現場での活動も行いました。若者同士の交流も生まれ、依頼されたおうちの方ともお話をしていました。
数日お宅に入り活動しているIVUSAのメンバーとおうちの90代のおばあちゃんがにこにこ笑いあいながらお話ししている姿に感じるところがあったようでした。

2日目と3日目の午後はOJの活動ベースがある大内横手地区の約40軒を各戸訪問、足湯の道具を入れたカーゴをひっぱりながらベースを出発しました。
若くてさわやかな学生たち、宮城県内における東北大学のネームバリューもアドバンテージとなりおおむね住民の皆さんに受け入れてもらいお話を聞くことができました。

GW、ベースには援人やOJメンバーもいて足湯の練習台になりながら、お互いにボランティアをはじめたきっかけや社会人として働きながらボランティア活動を続けていることなどいろいろな話をしていました。お互いによい刺激となり、若者たちがいることでベースもはなやかになりました。
OJのご飯を作りに来てくれたおばあちゃんと一緒にベースに来ていた高校生も大学生の中に加わり、講習に参加しながら一気に打ち解け、チームの一員として活動しました。


3日目だけ参加ができた3名も加わり、最後に振り返りのひと時を持ちました。
「最初はここに来たのは被災地ボランティアにいったことがなかったし、足湯もしたことがなかったからでした」「でも実際にまわって、みなさんと一緒に活動して見て私たちができることがあるとわかってこれからも続けて行きたいと思いました」
「今後の進路を考えていく中で一つの指針が見えたように思います」
とそれぞれが感じたことを語りました。
一通りの研修は終わりましたが、ここからが始まりです。
お話を聞いた住民さん、一緒に活動した仲間たち、取り掛かったことがこれからどう進むのか、どう進めるのか、今後はそこに参加したみなさんがかかわってくれることを期待しています。

5月7日

4月下旬に活動に参加してくださった、仙台消防の松永さんより活動報告や感じたお言葉をいただきました。
以下松永さんより
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屋根上活動には消防の先輩からのお誘いを受けて屋根上活動の内容を聞き、参加しました。
ボランティア活動に参加することで、社会貢献、災害による地域の被害状況の把握、今後の消防業務への応用等が挙げられます。社会貢献等に加え、自身のスキルアップに繋がると思い、参加しました。
屋根上活動に参加するまでは私の住む地域の状況しか把握していませんでした。
しかし、話を聞く中で、県内には助けを求める多くの住民がいることを知り、私が不自由なく過ごしている裏では困っている人々が存在している現状に気づかされました。
初めて参加した際には、一つ一つ丁寧に教えてくださり、我々に何が求められているのかが明確となりました。
屋根の補修方法、使用する資器材、屋根上の歩き方、建築構造等の屋根上活動ならではの内容に加え、ロープワーク、自己確保等、消防で学んだ知識・技術が活きてくる内容があり、自身の能力の再確認を行うことができました。
また、活動の中では常に安全管理が徹底されており、大変感銘を受けました。
安全管理の徹底は消防活動ではとても重要になってくるため、屋根上活動での安全管理方法に刺激を受け、自身の安全管理の考え方の見直しに繋がりました。
活動が終了すると住人の方から「ありがとうございました」とのお声をいただき、疲れも吹き飛ぶような達成感がありました。
私たちのような若年層が屋根上活動の内容を周囲により広めていけるように今後も積極的に参加し、これからの地域社会の発展に繋がるように活動していきたいです。

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