【令和6年能登半島地震】支援活動レポート 1月20~22日

【令和6年能登半島地震】支援レポート 1月20日

奥能登の奥に
私たちが活動する地域は能登半島でも奥能登と呼ばれる地域。
沿岸部からすぐ山がはじまり、細い山道が半島中をかけめぐっています。その道が寸断され、倒木や土砂が覆っている状態もあちこちで見られます。

すこし迷い込むと倒木に道を阻まれ、戻ればがけ崩れ。
移動は天候を見ながら、雪や雨、余震による土砂崩れなどの危険と向かい合いながら安全確保を第一とする毎日です。

炊き出しを行うにあたり、調査部隊がその山の中、また沿岸部を走りまわって一か所づつ訪問しニーズを調べています。

そんな中で出会ったみなさんに、全国から集まったお野菜や物資など、必要なものをお届けしながら回っています。
送られてきた野菜は過去災害にあった地域で出会ったみなさんが「能登のみなさんに」と送ってくださったものばかりです。

また個人や企業の方々が集めてくださった物資も必要な場所へいきわたるよう努めています。
山間部でまだ電源が来ないところにはジャクリ社からお預かりしたモバイル電源をお届け。
発電機をまわしておられましたがエアクリーナーがはずれてしまい、音が大きく夜は電気をつけるか静寂をえらぶかの状態でした。モバイル電源で静かに明るい状況に、みなさんお話もはずみながら肩を寄せ合って過ごされていました。

お野菜も各地へお届け。自炊ができる環境の地区では新鮮な野菜は大人気です。避難所のみなさんに加え、自主避難所や在宅避難の方々にも物資が届くように訪問をしています。

また能登高校で炊き出しをしてる団体、キャンパーさんにストーブをお渡ししました。少し冷え込むとあっという間に氷点下近くになるテント調理場の寒さを和らげて、避難所の皆さんにお料理を作ってもらえればと思います。
大きな災害、いまだ着地点をみんなで模索しています。

全体像を描くとともに、目の前のおひとりおひとりにお会いして一歩ずつ確実な支援を継続する必要性を実感しています。

【令和6年能登半島地震】支援レポート 1月21~22日

能登町を中心に炊き出しを毎日続けています。
避難所の皆さんとも少しづつ顔見知りになってきました。

それと並行して、近隣市で重機を使って活動している連携団体のお手伝いにも行っています。
重機隊の宮城のしまさん、北海道の水道設備スペシャリストくまさんも石川入り、お二人で輪島の仲間たちとともに活動しています。以下、しまさんからのレポートです。

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重機隊は倒壊家屋の多い輪島市門前町でクルマ、農機具等これからの生活にも必要になる貴重品の救出のお手伝いを行っています。
ある地区では27件中25件のクルマ救出依頼
ひと家庭で4台のクルマがあるのも当たり前の地域。
クルマは被災している今は特に必要になります。

ある酪農農家さんは、高齢のお父さんとお母さんが3頭の牛を飼っていましたが1頭は地震による被害で亡くなってしまいました。
生き残った2頭の牛とワンちゃんの世話の為に避難所へは行かず蔵で生活されていました。大切な軽トラックは倒壊した納屋の奥。1日で終わるか不安を抱えながら30重機とチェーンソーを使い半日で救出。
午後からは農機具の救出と4tトラックを救出し、亡くなった牛さんの搬出にも立会ました。

まだ救出に伺えて無い地区もあり、暫く仲間たちによるクルマの救出ニーズ対応が続いていきます。 (しま)

命をつなぐ活動、生活を取り戻す活動、フェーズとニーズのバランスを見極めながら必要な支援を届けていきます。

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