• [2024年]能登半島地震・豪雨
  • 令和6年1月1日地震発生、3日より能登入りし活動開始。 9月21日には豪雨災害も併発、能登町を中心に奥能登各地で活動を展開する。

【令和6年能登半島地震】支援活動レポート 4月21~26日

【令和6年能登半島地震】支援レポート 4月21~22日

■カフェやサロン活動
あちこちのコミュニティをたずねながら集会所や公民館でカフェ、サロンを開いています。
住民さんたちから意向を聞きつつ、みなさんが集まる場所づくり。在宅避難の状況や、水道の復旧状況、健康状態やお困りごと。

いろんなお話を聞くためにうかがっています。でもいちばんは楽しくみんなで集まること。
住民さんたちが中心となって積極的に集まられるようになった地域もあり、暖かくなってきた近頃はオープンカフェをみなさんで楽しんでおられます。
会うたびに心が近くなっていろんなご相談やお話をお聞かせいただけるようになっています。

■貴重品の取り出し活動
倒壊の危険性や近隣の倒壊の影響を受けそうな建物は応急危険度判定で危険と判断され、社協のボランティアさんは立ち入りができません。
生活している住民さんにとってはせめて思い出深いものを早めに取り出しておきたいというお気持ちがあります。

地震災害においては余震や斜めに荷重がかかっている建物の自重倒壊など目に見えない危険をはらんでいます。
余震時の退避ルート確認、上下作業の禁止、作業現場に入る人数の制限、場合に応じて控え柱や重機によるショアリングなど安全を確保できる経験者と状況がそろうまでは活動を開始しないようにしています。

そうして取り出した宝物を受け取ってくださる住民さんが笑顔になられるとき、そのときが緊張もほどけて一緒に笑顔になれる瞬間です。

 

【令和6年能登半島地震】支援レポート 4月23日
輪島塗よもう一度

能登でおうちの片付けや蔵の荷物出しをしていると古い漆器がたくさん出てきます。もちろん輪島塗です。
昔は冠婚葬祭は自宅で行っていました。たくさんのお客様をもてなすのに、古いお宅では幾揃えものお膳が準備されています。

近年では使うこともほとんどなくなり、自宅や土蔵が崩れ置く場所もなくなってやむなく災害廃棄物として処分されるお宅も多いです。
私たちも搬出しながらもったいない、と思ってしまいます。

地域で立ち上がった団体、「能登サポート」がその漆器を回収し、洗浄を行い必要な方たちにお届けしてもう一度器として世に出すためのプロジェクトを行っておられます。
廃棄されるお宅に、そんなプロジェクトがあるのでお渡ししてもよいかと聞くと「必要な方がいるならぜひ活用してもらえれば」と快くお返事をしてくださいます。

炊き出しで活用している食洗器カーを漆器の仕分け場に派遣。
やさしくぬるま湯で洗浄することで長年のほこりやがれきの粉塵を洗い落としています。

代々、地域の人たちをもてなしてきた輪島の漆器。
文化や伝統が消えないよう、地域の方たちが動かれているお手つだいをしています。

 

【令和6年能登半島地震】支援レポート 4月24~26日
私たちの仲間と30年来のお付き合いがある方が珠洲市に住まわれています。
避難所でも自ら炊き出しを行いながら、二次避難をしつつ自宅の片付けを始められました。

もともとは洞穴から始まり、ご自分で土の家を建て、その後今のお住まいを建築されたという方。
今は生産が途絶えてしまった能登瓦を保管するために倒壊した家屋から瓦をおろし、その後またあたらしく次のステップに進むお手伝いを行いました。

 


大変な状況の中、能登の自然と一緒にその中で暮らしてこられたお姿は泰然自若としてこの災害にも向き合っておられるかのようでした。
珠洲市の社協ボランティアさんとも協働しての活動でした。

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