台風2号水害 【支援活動レポート】静岡家浜松・掛川市 6月19-25日
【支えられる側から支える側へ】
台風2号の影響を受け、各地で線状降水帯が発生し、静岡県にも再び大きな爪跡が残されました。
浜松市北区引佐町では、裏山の土砂が崩れ、土止めとしていた傭壁を乗り越え家屋の裏側を埋めてしまいました。
流れ出した土砂の量が少なく、奇跡的に家の被害は雨戸格納の戸袋一つとガラス一枚ですみました。
人力だけではどうしようも無く、地元社協さんと調整していた連携団体、災害NGO結から、重機と人力のコラボによる活動の打診を受けました。
被災翌日から家族で土砂を出し、近くの捨て場に運ぶも心が折れる状況です。
同じ地域の建築業者さんと一緒に現調しながら、重機搬入路に土嚢使用の段取りなど活動日程を調整しました。
そして16日(金)から、地元の皆さん、OJと仲間たちとで、土砂の撤去活動を開始。
18日(日)を持って、全ての土砂を撤去して、活動は完了しました。
17日と18日の両日、島田市川根町家山から、ご夫婦がお手伝いに来てくださいました。
昨年の台風15号の影響で、自宅が土砂に埋もれる被災を経験したご夫婦。
その時に多くの人々に支えられた事が有り難く、今度は自分たちが支える番だと決めておられたそうです。
知人からOPEN JAPANの紹介を受けて私たちと繋がりました。
そして自らも重機の資格を取得して、日々重機の練習に励んでおられます。
また、18日は川根本町・田野口地区から、昨年の台風で会社の建物が被災して、私たちが土砂を撤去した社長さんと従業員さんが2名で参加。
「同じ県内で被害が出ていて、OJが活動するなら何としても手伝いたい。」
と、お手伝いを申し出て下さいました。
被災して、どうすれば良いのかわからぬまま、途方に暮れる経験をした人々が、同じような被災を受け、同じような想いをしている人を支える。
支えられた人々が支える人に。
OPEN JAPAN緊急支援プロジェクト。
その活動は、人と人を繋げ、人と人の “間” を釣る「まつり」も、一つの活動の目的です。
被災してもみんなで支え合い、助け合い、励まし合って自立して、
同じ被災を受けた人々を想い、自らの経験を伝えて行く。
人は人とそうして繋がって行くのでしょう。
「困った時はお互い様」ってねぇ。
(重機隊 バ)
今度は自分が!
台風2号静岡支援
浜松市北区での家裏土砂撤去活動を終え
昨日から掛川市でも活動開始。
静岡県社協や掛川社協の調整元
家の裏に流れ出た土砂と流木の撤去作業。
先週の浜松市でも参加してくれた
昨年島田市で被災された住人さん夫婦が
掛川市へも来てくださいました。
二人で重機免許を取得して
コツコツと練習を積み重ねているご夫婦。
地域で災害が次起きた時には地域でなんとかして行きたい思いから動いておられます。
昨日の現場には、
昨年被災した自治体で、現在もOJ がベースを構える
川根本町・危機管理課(当時)の役場職員も現場を知る為にと一緒に作業しました。
数ヶ月のお手伝いに伺った、
家裏が大量の土砂に埋もれ、
離れが流され、命ギリギリギリ家族で助かった森林組合会長も現場確認に。
流木の撤去作業へのボランティア参加の為の打ち合わせ
大井川流域の昨年被災された方々が
次は自分たちが!
と駆けつけてくれる。
そして現場でのOJT も始まる
地元区長さんやご近所の方へ
地域の参加をと
お話しすると、
ご自分の重機を山から下ろしてくださり早速一緒に作業する方、
通りすがり声かけてくれた住人さんが
「大きい重機を持ってるから使ってくれ」と申し出てくれました。
区長さんやみなさんも
行政にお願いするも断られ
どうして行こうかと話されていました。
そのような状況で外部の災害支援の専門団体が先ずは着手し、
近隣住人さんを巻き込みいずれは地元で災害に対応して行く。
山の民の方々の
知恵や地縁力が湧き上がる
(すんごい勉強になります)
今日は静岡市駿河区の現場確認と作業で
掛川市での作業は無いのですが
次は何時かとご近所さんが
週末は声かけして人集めるからと区長さんが話されます。
被災地から被災地へ
OPEN JAPAN 緊急支援プロジェクト
本部は宮城県石巻市、
次へのバトンを各地で繋いできました。
現在茨城県取手市でも
地元地域で対応出来る体制作りを目指しております。
災害が頻繁に広域的に多発的に起きる
日本
地域による災害対応力が
ますます求められる。
外部の支援団体やボランティアだけでは限界がある。
お互いさま
おかげさまで
助け合いの気持ちが広がれば
災害時だけではない
人を思い動く
社会が
きっと来るはず
OPEN JAPAN の
望みです。
(ひ)
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