
【8月豪雨・台風12号】霧島市・南さつま市支援レポート 9月13~22日
【九州8月豪雨】霧島市支援レポート 9月13~17日
霧島市では重機ニーズが現状では一段落してきました。家裏の土砂を取り除き、家屋内の土砂もほとんど出せたお宅ではおうちの方も一緒に活動されました。
いつもお昼におにぎりやお漬物をだしてくださるのですが、先日は赤飯のおにぎりを出してくれたそうです。

「やっと土砂が出て自分の中で一区切りついた気がした記念に」と握ってくださいました。
土といっしょに心につかえていた不安や心配をとりだすお手伝いができたのならうれしい限りです。

もう1件継続しているお宅では床下いっぱいに土砂が入っていました。シラス台地の砂地は水に乗ってきれいに床下の隅から隅まで入っていきます。
少人数になっていたところ、仲間たちが駆けつけてくれて大部分を取り除くことができました。

仲間たちもスケジュールで帰らねばならない人もおり、床下作業の人手が足りない日がありました。
社協さんに「床下の手がたりないのできてもらえたらなぁ」とジョッキーがそれとなく伝えてみると、午前と午後に霧島市社協のみなさん3名と応援社協の方1名がヤッケ姿で現場に来てくださいました。

まずは現場を知らなければ、と活動にも合間をみて参加してくださっていましたが、床下活動は初。それでもみなさん率先して先頭に入り、たくさんの土砂を出してくれました。
また住人さんともお話しして、住人さんが気になっている近所のお宅の方がいると聞くとすぐ包括支援センターに確認を取っておられました。

各地で活動をともにしてきた社協の皆さんがおられますが、九州にまた頼もしい仲間が増えました。
【九州8月豪雨】霧島市支援レポート 9月18~22日
土砂が大量に流れ込んでいたお宅のニーズ2件が並行して続いていましたが、ようやく完了が見えてきました。
ボランティアさん、社協さんとも力を合わせながら床下いっぱいの土砂が取れ、そこを風が通るようになりました。

「床下の土砂なくなったよ」と9日間通ったお宅のお母さんにお伝えすると、今まででいちばんの笑顔を見せてくれました。
土砂の堆積がすくなかったお宅での床下乾燥対応も進んでいます。


濡れたから壁をはがす、床をはがす、と即断せずに、一軒ずつ建物の状況や生活環境、罹災判定などからうけられる公的支援の有無などをお聞きしています。
いちばんたいせつなのは、被災した住民さんが少しでも通常の生活リズムに近い暮らしを維持しながら復旧していくことだと考えています。

在宅世帯の乾燥に風量よりも音の静かな機材を使うようにしているのもそうしたことからです。
あちこちで豪雨災害が起こる中、ご縁で出会った鹿児島の皆さんに少しでも元の生活に近づいて暮らしていただけるよう、今しばらく霧島岳のふもとで活動を続けます。

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