• [2022年]台風15号 静岡支援
  • 台風15号により広域で被災した静岡県。 7月・8月豪雨で東北を中心に活動し、一路南下。 静岡県での活動を開始した。

台風15号支援レポートまとめ【静岡県川根本町・島田市】11月2~6日

【台風15号静岡県支援】川根本町 11月2日~3日

川根本町での活動がスタートしています。
現場は土砂崩れにより、集落への道は現在も通行止め措置をとり、被害を受けたお宅の電気が復旧したのも発災から1か月が過ぎたつい数日前でした。

近所にはまだ道が啓開されておらず、家まで戻れないというお宅もあると説明され現地調査も行いました。
活動を開始するにあたり、同町の行政、社協の皆さんとお話をする中で、行政の方が「あきらめたくないんです」と言われました。その言葉は私たちの琴線にふれる一言でした。

現場へ向かうには急峻な坂道をのぼります。山の斜面には数軒の家が並んでいます。
一番上のお宅に山からの土石と流木が流れ込みました。それは家の裏一面を覆いつくし離れの一階をつきやぶり、先祖代々暮らしてきた家屋の中にまで入り込みました。

発災当時住人さんは離れの二階におられたそうですが、一階が埋まり、二階は押されて傾いたそうです。幸い、そこにおられた4人の方はみなさん無事でした。
ボランティアが来るまでの間、家族と集落の皆さんで山の上から土砂出しや家財出しを行っておられました。静岡の行くところ行くところで驚くのはその地域力の高さです。

集落はみな林業を営んでおられ、流木を切るのもお手の物。しかし発災から時間がたてば経つほど仕事にも出ていかなければなりません。
また家裏の土砂や家に入り込んだ泥は膨大な土量です。

「重機があればいいのだけれど、こんな坂道の細い路地なので」と思案されていた地域の皆さん。
重機隊が現調したところ、その背景に萬ちゃんのスイッチが入り「問題ね、のぼっていけっから」と17重機でヒルクライム。途中障害になる流木は住民さんが切り、無事に集落の頂上にたどり着いた時には住人さんから拍手が起こりました。

家裏で埋まってしまった大きな水路を掘ることができる算段がつきました。
家の中は川根本町の社協職員、そしてボランティアのみなさんと一緒に活動を行い、家財の搬出や泥出しが進んでいます。

家財は山を走るモノラック(小型モノレール)でおろしていきます。
文化の日の休日には東京からOJリキの友人たちが5人日帰りで駆けつけてくれて床下の泥出しを社協ボランティアの皆さんと一緒に行いました。

特殊技術案件をいつもお願いしている福田さんもきてくださり、解体を行う離れの屋根板金をはがしてくださいました。大工のおざざと高橋さんは家の復旧に向けて壁はがしや細部の準備。常連のヤンさんが現場をまとめてくれています。

外では重機隊の萬ちゃん、本多さんがひたすらに土をまくっていました。
藤枝市での常連ボランティア、消防士志望の地元若手も一緒に参加してテッシーと家周りの清掃や家財出し、重機の手元を行いました。

社協職員、役場職員、森林組合職員の皆さんもボランティアとして積極的に活動に参加されています。
私たちも一緒に活動しながら、こちらでもお役にたつことができればと思います。

7月豪雨から休みなく動き続けて気が付けば11月。まだまだ各地でも地域の皆さんががんばっておられる中、わたしたちも静岡で活動中です。

 

【台風15号静岡県支援】島田市・川根本町 11月4日~6日

▽島田市川根町での活動
仲間たちが入っている島田市でつないでもらった現場にて活動しました。
社協職員、ボランティアさんたちと一緒に床下の断熱材除去や床下のブラッシング作業。

おうちの方も一緒に床下に潜って作業されたいといわれ、みんなで活動しました。
床下での作業方法や注意点をお伝えしてとりかかりました。
「ブラッシングと言われても何をどうしたらよいのかわからなかったけれど、実際に状況を見て作業の方法を聞いて重要性がよくわかりました」とボランティアさんがおっしゃってくれました。

雨が止んだ後の増水で床上まで浸かってしまったお宅。
壁や断熱材の様子も見ながら作業にあたっています。
おうちの方からたくさんの里芋やサツマイモをいただきました。
ベースをお借りしている島田市でも活動が進んでいます。

▽川根本町での活動
土砂に埋もれた山の上。連日重機と人力作業にあたっています。
こちらも集落のみなさんが一緒に活動されています。

家の裏に流れ込み、離れを押しつぶした土砂の除去作業。
母屋から土砂の切り離しがようやく見えてきました。

掘り進めていると小型重機と同じくらいの直径がある巨大な流木が姿をあらわしました。
その巨木は離れを貫き、庭を抜けていましたが、奇跡的に母屋をかすめてそれていました。

毎日作業する中でおうちの方ともたくさんお話するようになりました。聞けば奥さんは宮城出身とのこと。
同郷のテッシ―がお昼に宮城風芋煮を寸胴いっぱいに作っておうちの方やボランティアのみなさんにお届けしました。

重機隊はぬかるむ土質に奮戦しながら母屋の外回りのコンクリートが見えてくるまで掘り進めました。
毎日変わる風景に少しづつ、住民さんの笑顔が増えてきています。

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