【令和6年能登半島地震】支援活動レポート 3月1~5日

【令和6年能登半島地震】支援レポート 3月1~3日

地震が起きてから二か月が過ぎました。

 

■仮設住宅が開設されました。
3月1日に能登町鵜川仮設住宅が開かれました。鍵渡しが行われ、避難所にいた方たちの入居がはじまりました。
私たちも引き渡しに伴い、町の依頼をうけ仮設の使い方講習なども行いました。
IHの使い方、鍵の開け方、給湯器のスイッチの入れ方。

今まで大きな一軒家に住んでいた方たちが多く、とくにご高齢の方はちょっとした使い方がわからない、けれど生活には欠かせない、ということがたくさん出てきます。
過去の経験から、そうしたお問い合わせが出ることを予想して窓口を作ったところ、やはりちらほらと人がおいでになりました。

集会所を使って引っ越し中の皆さんにお昼の炊き出しも行いました。
昨年の秋田水害で出会った日本赤十字秋田看護大学、短期大学の及川先生も物資を積んでかけつけてくださり、全国からいただいた物資とともに新生活に必要なものを中心にお配りしました。

連携する行政、団体と一緒に仮設の見守り支援も続けていくと同時に、能登町で最初の開設となった鵜川でモデルケースを住人さんたちと作っていくことができたらと思っています。
仮設で皆さんとお話しながら、いろんなことを聞いているうちにおうちの片付けや荷物の運び出しについてのご相談も受けるようになりました。社協とつなぎながらニーズの把握を続け、仮設入居者、在宅避難者のみなさんへの支援を続けていきます。

【令和6年能登半島地震】支援レポート 3月2~5日

以前より手がけていた酒垂神社の鳥居撤去。
参道中腹の鳥居を細かく砕いたのち、脇によけていました。
能都町宇出津(うしつ)の有名なキリコ祭りは「あばれ祭り」と呼ばれ盛大かつ豪快なお祭りとみなさんお話してくださいます。

同じお祭りにかかわる地域の他の神社も被災、同じように鳥居が倒れてしまいました。
また、酒垂神社のお旅所というおみこしの出発点にある立派な鳥居もくずれおちました。
それぞれの宮司さん、そして氏子さんたちから片付けていきたいとのご相談。

 

お話をすると、あくまで氏子のみなさんが主体で行うとのことで、私たちもお手伝いをすることとしました。
3社合同でご祈祷を行い、酒垂神社から活動を開始。
ご祈祷をして崩れた鳥居と縁を切り、倒れた鳥居の撤去をはじめました。

数百段ある階段の中腹で割った鳥居は小さくても立派な花崗岩で重たい石です。
氏子の皆さんは力強く担ぎながらリレーで岩をおろしていかれました。

御旅所では宮司がお塩とお神酒でお清めしてのち、重機で倒れた鳥居を撤去しました。
活動中もご近所の方が見守っておられました。みなさん、ずっと気にしておられ、倒れてしまった地域のシンボルが撤去し、きれいになっていく様子に胸をなでおろされていました。

活動三日目には雨雪が降る中、うどんの炊き出しに沖縄の歌のお披露目もしながらみんな一体となって活動を終えることができました。
他の住居や社協からのニーズを優先しつつ、時間を調整しながら残る2社での活動も行っていきます。

活動中、氏子さんたちが、倒れた鳥居を運びながら、「新しい鳥居はどうやって作るかな!」「祭りの時には木製でもいいんじゃないか」とすでに次の目標を口々に語っておられた姿がとても印象的でした。

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