• [2023年]石川県能登半島地震
  • 2023年5月5日、能登半島において震度6強の地震が発生。 連携団体とともに情報を共有しながら5月8日に現地入り、技術系アライアンスの一角として被害を受けた屋根の応急復旧などにあたっている。

能登半島地震【石川県珠洲市】支援レポート 5~6月

石川県能登北部地震によって災害が発生した被災地域での活動を開始してから約1ヶ月が半経過しました。
発災直後から珠洲市入りし、連携団体と寝食を共にしながら災害支援活動を継続して来ました。珠洲市内の町並みや住民さんが少しずつですが日常生活を取り戻しつつあるように感じます。

その中で、私たち技術系災害支援NPOの担当する案件数はなかなか減少することなく逆に増加しているのが現実です。
災害発生から、被災された住民さんが声を上げることなく、コツコツ自分達だけで何とか自宅内部の後片付けをしておられます。
雨漏りするために業者に屋根の補修を頼んでいるものの、なかなか本工事が始まらず、仮養生のブルーシートが破れたり、損傷した瓦が落下する危険性があって普段の生活に影響を与える状態だったりしています。
その様な現状から、行政の配布物や社協さんたちの訪問、近所の方からの口コミで、やっと私たち災害ボランティアの存在を知り、活動を依頼するケースが増えて来ているようです。
被災された住民さんの中には、自宅の屋根瓦が損傷して雨漏りしていても、ご家庭の様々な理由から修理業者へ依頼することが出来ず、そのまま我慢して不自由な生活している例もありました。
案件数が減少しないことは、今まで声を上げることが出来なかった被災された住民さんからの小さな声が、やっと災害支援活動している私達の元に届いたと大切に受け止めて、一件一件お話しを伺いながら懇切丁寧に対応して行きたいと思います。
また、建物の罹災判定で、半壊までが公費解体の対象となることを石川県が発表しました。
建物の損傷具合から解体した方が安全だろうと思える家屋も見受けられます。また反対に少し補修すればまだまだ暮らせるお宅も少なくはありません。
私たちの活動は、被災された住民さんがこれからの自宅再建をどうするか考える時間を作る事、また被災した自宅を公費解体するかしないかの選択肢を増やすことに繋がると思います。
また、災害をきっかけに普段から生活に困っている方々が更なる困窮に陥ることがないように、社協と連携しながら、一人も取り残さない取り組みが必要になってくると考えます。
私達はこれからも被災された住民の皆さんの「その先の笑顔のために」住民の皆さんの気持ちに寄り添いながら、全力で支援活動を続けていきます。
今後とも、皆さまのご支援ご協力よろしくお願いいたします🙇
石川県で発生した地震で被災された皆さんと、台風2号により被災された全国の皆さんにお見舞い申し上げます。
引き続き気持ちを引き締めて活動して行きます。
(本)

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