• [2022年]令和4年福島県沖地震
  • 2022年3月16日深夜最大震度6強の地震が発生。 一年前と同じ福島県沖を震源とした地震だったが被害が明らかになるにつれ、前年よりも広域で被災されていることが判明。 宮城県を中心に地元団体として活動を開始。

令和4年福島県沖地震【レポートまとめ】4月19日~

4月19日
参加メンバーからの活動報告
コミサポひろしま、PBVおよびOJ活動メンバー12名
昨日屋根活動をする中で雨漏りのお話しを聞き本日は屋根の割れた瓦の差し替え活動と室内活動(床板剥がし、貼り替え、畳貼り替え)を2チームですることになりました。
お宅は築64年ほどの日本家屋。
フィリピンからお嫁に来られた奥さんと高齢の義理のお母さん、そして子ども達3人の合わせて5人家族のお宅です。
2011.3.11の時には家の庭から津波が見え怖かったこと。
その後の度々起こる余震に眠れなくなったこと。
去年の2月の大きな地震も怖かった。
今年3月の地震でも大きく家が揺れ、ガタガタという音とともに窓が割れ、土壁が剥がれ落ち、屋根の瓦も100枚ほども割れてしまったそうです。
私は室内チームになりました。
奥さんの寝室のベッドに土壁が剥がれ落ち、畳もかなり朽ちていたため、別の畳へ交換。床板も部分的に貼り替えを行いました。
初めはその活動の様子を少し不安そうに見ていた奥さんですが、「私も出来るよ」と床板剥がし、床板の貼り直し、畳戻しまで一緒に行いました。
「日本にきて30年なるよ」
「人生色々ね」
「大変なことある、我慢してるもある」
異国の地で生活は苦労も多かったことでしょう。
去年ご主人を亡くされ、これからの生活が不安なことも涙ながら話されていましたが、
共に手を動かし、自宅のほんの一部ですが、手直し出来ていく中で何よりも住民さんの心が前向きに変化していく瞬間をたった1日の活動でしたが、肌で感じることが出来嬉しく思いました。
畳替えをし、ベッドを戻すといつも枕元に置かれているご主人の小さなお骨壷を戻されていて、「今日はベッドを動かすため1日、身につけていたよ一度落としちゃったからパパごめんね」と話されていたのも印象的でした。
屋根の上では割れた瓦の差し替えが行われており、高所作業車も使用していました。
午後からは風も冷たく屋根上活動も大変だったように見えましたが、室内チームの私からは
詳細はわからず、作業後に屋根上での活動も情報共有出来たらよかったとも思いました。
皆さんお疲れ様でした。
今年の福島沖地震の被害のニュースが地震から1か月を経過し少ない中ですが、実際に現地を訪ね活動に参加して、ほんの少しですが現地の今を知る経験になりました。
様々な社会情勢からリアルな経験が難しい昨今ですが、やはり現地に行かないとわからないことがあるということ、動くと少し他所ごとから自分事になることを感じる時になりました。
4月22日
宮城の県南ではサクラも葉っぱがつき緑が多くなってきました。
3月に起きた地震から1か月と10日。
『どうしたらいかんべかぁって悩んでたんだよ。。。』
『こんなに綺麗にしてもらって、やっと安心して寝れるんだ』
と活動に入ったお宅からは、安堵の声が聞こえることもおおいです。
角田市では、大きな軟石のブロック塀が倒れたお宅では、自分一人では運ぶことが出来なく途方にくれておりました。
週末、学生ボランティア団体のIVUSAに活動をしてもらうと、
『学生ボランティアがきて、あっという間に綺麗にしてくれたんだ!ほんと、ありがてーよな。』と。
お宅を後にする際には、『きーつけて帰んだぞ』
住人さんは名残惜しそうに車のドアを閉めて、見送っていました。
丸森町も、屋根の被害が見られ、現在ベースにしている大内小学校のご近所からもニーズが上がってきました。
『大きな立派な屋根の上の飾り棟が、地震で崩れて落ちてきそうで怖いのです。
私たちも、軒下はおっかなくて通らない様にしてたの。
道路に面してる所は、散歩している人にあたらないか不安だったけど、
綺麗に、とってくれてありがとうね。』
と声を頂きました。
山元では、雨漏りした箇所の家具がびちゃびちゃになっているお宅もまだあります。
これから、気温も上がりますが、梅雨の時期も控えているこの季節。
カビとの戦いを迎えない様に、濡れてしまった家財や家具を出していきます。
新幹線も復旧しましたが、被災地では、日常生活を送りながら、家の中の片付けの事、屋根の修理の事、また地震が来るのではないかと、悩みながら生活を送っている方もいるのが現状です。
ですが、少しでもと心をよせ、現地へ来て活動してくれる仲間や、遠方からでもできる支援を送ってくださる仲間もいます。
まだもう少し、その先の笑顔のために、ふぁいとします。

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