
台風15号支援レポートまとめ【静岡県藤枝・掛川市】10月22~26日
【台風15号静岡県支援】藤枝・掛川市 10月22~23日
▽藤枝市での活動から
藤枝市では住宅街での家屋復旧活動が続いています。
そんな中、山間部に一軒土砂が流れ込んで困っているお宅があるとの情報が社協にあがりました。
行政が砂防ダムの調査に来る関係もあり、その調査が終わった段階で重機隊が土砂撤去にあたりました。
山から表の道へと向かう自宅からの坂道も水でえぐれ、歩いておりるのに大きな溝ができてしまっていました。
住んでおられるのは高齢ご夫妻、お父さんが今病院にいるため、免許返納されたお母さんがその坂道を歩いて上り下りして買い物などにいかれているそうです。
連携団体であるフェニックス救援隊も応援に来てくださり、重機隊とともに活動にあたってくださいました。
通う間にすっかりお母さんとも意気投合され、宅地内の土砂撤去、生活排水の水路確保、そして坂道の埋め戻しを行いました。
お母さんも「四捨五入」したら90歳、と強調されながらたくさんお話してくださいました。
埋め戻した道路にはフェニックス古川さんがサプライズとしてセメントを用意してくださり表面を覆うこともできました。
「久しぶりに人とあってたくさんお話もできて楽しかった」と笑顔で見送ってくれたお母さん、こちらが元気をいただきました。
【台風15号静岡県支援】藤枝・掛川市 10月24~26日
▽掛川市の現場から
以前から入っている山間いのお宅。家屋復旧や土砂撤去にあたっていました。
復旧に入られる大工さんとも打ち合わせができ、大きくリフォームするということで現在のいたみがある部材を交換されるとのことでした。
家屋内作業で部材の撤去を行い、長く使われてきた昔ながらの浴槽のタイルや古いセメントの洗面台もはずしました。
連携団体である西東京臨済宗災害支援グループ「臨坊」のみなさんも磐田市での活動に続いて参加してくださりました。
家裏が埋もれてしまったため、雨水が家の中に流れてこないように家の裏に水路を掘りました。
マイクロ重機を通すことができたため予想よりも早く作業が進みます。
水害によりダメージを受け撤去した木材やトタン、タイル類、セメント類、敷地内に流れ込んできた川の擁壁の一部などが庭にたまってきたので、ご家族と一緒に搬出作業も行いました。
少しづつすっきりとしてきた庭先におうちの方も喜んでくださいました。
お宅で作って蓄えていたお米も米袋ごと水につかってしまいました。
ずっと気になっておられたようで、それも一度袋から出してきれいなところとカビの出たところの選別もお手伝いしました。
近隣でも唯一被害の大きかったお宅だったため、地域の方も気にかけておられました。
立派な古民家が復旧するにはまだまだ時間がかかります。少しでもその時間が活動を通して縮まり、おうちの方が元気になってくれたなら嬉しいかぎりです。
発災から一か月以上が経ちます。まだ静岡県内のあちこちにこのような場所があります。
広い県内、市町ごとに被災された方々への具体的な対応や指針にも少しづつ差があります。
その中で少しでも住民の皆さんの不安が減るよう、各地の社協、ボランティア、住民さんと協力しながら活動を継続しています。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。