• [2022年]7月宮城豪雨
  • 宮城県にて豪雨災害が発生、OJは大崎市、松島町にて活動を開始。 家屋再生案件、重機案件などに対応。

【令和4年宮城豪雨支援】7月29日~8月1日

■大崎市支援

月末月初にかけ、OJから2名が大崎市の技術系ニーズ対応に向かいました。
松島町での活動も並行しながらの活動でした。

・7月29日
現地調査に伺っていたお宅で、家屋裏の山が崩れ家屋近くまで土砂が接近。
重機も入れる幅ではないため、すべて人力で土砂だししたのち、今後のため土留めを行うニーズでした。

29日には美里町社協のボランティアバスが来てくださり、大人ひとりが入れる幅の家裏に列を作って入り、土砂を出していきました。

人が通れるスペースと汲み取り口やボイラーへのアクセスの確保をこの日の目標としました。
当日も猛暑日となりましたが、参加された皆さん、そして地元社協の皆さんが力をあわせ目標を達成することができました。

住人さんも足を手術したばかりで自分では動けなかったため、たいへん安心された笑顔で参加したみなさんにお礼を述べられました。

・7月30日

前日に引き続き同じお宅での作業完了を目指します。
この日は戸沢村社協のボラバスがきてくださり、また大人数で活動することができました。

土砂を目標位置まで取り進み、出した土砂を土嚢に入れて庭先に並べました。
役場支所も動いてくださり、早急に土砂をダンプに載せて搬出してくださることになり、積み込みもみんなで人力で行いました。

この日も気温は30度越え、15分ごとに休憩を取り、水分を補給しながら汗だくでの活動でした。
午後には崩れた斜面下にお宅のお父さんが土留めのために打ち込んでいた単管パイプに沿って屋根用のトタン板金板を矢板として設置しました。

無事に二日間でニーズ完了し、おうちの方にも安心してもらえることができました。

・7月31日

大崎市社協ニーズの山場の一つ、岩出山地区での活動です。

宅地内で裏山2か所が崩落、家屋裏、庭、倉庫内に流れ込んだ土砂撤去と土留めを行い、埋もれてしまった排水の水路を切りなおすことが目標です。

この日は宮城県内各地で災害が起こるたびに助け合い協力してきた社協の仲間たちがボランティアとして参加しました。
また地域で社協と連携して活動するボランティア団体の方も参加され、たくさんの力をあわせて人力で対応しました。


高齢でおひとり暮らしのおばあさん。
今年にご主人をなくされたばかり。倉庫にはご主人の使っていた大事な農機具や道具も入っています。
ときおり作業の手を休めておばあさんとお話もしながらの活動でした。

裏山の崩落部分は土砂を土嚢袋を作り、さらにそれをフレコンバッグ(トンバッグ)と呼ばれる大きな袋に詰めて土留めを製作。
昔使っていた、たい肥小屋に流れ込んでいた大量の土砂も取り除くことができました。

休憩のときにおばあさんが出してくれたお手製の梅干しで熱中症対策もしっかり取りながら、宮城県チームの力を合わせて目標までたどり着くことができました。

・8月1日
午前中は昨日のおばあさんちで最後の仕上げ。
「少しはやすまい(やすんで)」とおばあさんが梅干しを出してくださいます。

排水の経路を確認し、大方のめどをつけてあとはご家族と地元のボランティアのみなさんにお願いすることができました。

「また近くに来たら遊びさ来たらいいっちゃ」と笑顔でおばあさんが言ってくださいました。
名残おしさもありながら、午後のニーズに向けてたくさん手を振りながらお宅を後にしました。

午後はさらに山間地域にある真山地区へ。
こちらも家屋裏に土砂が崩れていました。大崎社協の皆さんと人力で土砂撤去、土嚢に土砂をつめて土留めを行いました。
こちらでは後日にくずれた法面にブルーシートをおかけする予定です。


4日間の活動で大崎市災害ボランティアセンターからご依頼のあったOJ対応のニーズはほぼ完了。
あとは乾燥の経過観察をおこなっているお宅と法面のブルーシート対応の2件となりました。

非常に的確な見立てと、過去の災害の経験を若手に引き継ぎ、地域力を活かしながら現場を動かしている大崎市社協のみなさんに学ぶことがたくさんありました。

私たちの地元宮城県での災害。
地域や県内の力を集結しながら災害対応の力をつけていくことの大切さを実感しました。

まだニーズが収束していない地域もあります。地元の災害支援団体としてできることを引き続き行ってまいります。

マンスリーサポーターになる・単発寄付する

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。