台風2号水害 【支援活動レポート】茨城県取手市 6月14~30日

■「地元の力」は持続的な復興のキーワード■
茨城県取手市でおきた内水氾濫の支援に入り3週間余りがすぎました。
ニーズもだいぶ落ち着きを見せていますが、泥の流入などがない分、被害が見えにくいのも内水氾濫による水害の特徴です。
罹災判定もあきらかになり、応急修理費用制度などで修理されるお宅では業者さんに見積もりをお願いされています。
なかなか支援制度の範囲内ですべてを復旧することは困難ですが、ボランティアではがす部分を除去し、建材を被災物廃棄場に搬入するだけでも施工費を抑えることができます。
ニーズの上がり方はゆっくりですが、お一人住まいの方やご高齢の方が多い地域、あせらずじっくりと被災された方のペースにあわせながら活動を進めています。
取手市は首都圏に近いこともあり、各地から仲間たちが応援に駆けつけてくれます。
それと同時に、取手市や茨城県、千葉県エリアのボランティアさんたちにもお声がけし、地元で引き続き技術的案件に対応できる仕組みをみなさんと作っているところです。
能登半島北部地震でもご一緒した「チームふじさん」のメンバーが取手におられ、社協でお出会いして以来、活動をともにしていただいています。
また、いつも被災地に元気な声を響かせる学生ボランティア団体「IVUSA」の茨城在住メンバーも仲間に声をかけて毎週参加してくれています。災害支援ははじめてという学生さんも一緒に壁や床をはがしながら現場での実践が続いています。
隣市の工務店さんも店名を隠してボランティアで参加したいとお忙しい中活動に来てくださっています。
各地でボランティア経験のある地域ボランティアのみなさんにもお声がけ。
常総での水害で出会った方たちもたくさんおられました。
社協のボランティアとして参加していたグループの中には地元消防有志の「Brotherhood」のみなさんもおられました。
住人さんも消防士のみなさんの姿に「たのもしい」と笑顔を見せておられました。
私たち外部からの支援者があれもこれもと手を出してしまうのではなく、地域の皆さんとお話をし、一緒に活動しながら「地域で支援できる」体制を構築していくことが私たちの目標のひとつでもあります。

取手市社協のみなさんとも連携し、現地調査にも同行して様々な視点や技術的な解決方法を共有しています。
現地社協と現地ボランティアのみなさんをつなぎながら、外部の団体がいなくなったあとも引き続き災害にあわれたみなさんの声に対応していくことができればと思います。
6月という早い段階でおこった水害。ことしは例年以上の多発化も懸念されています。
技術系の団体や個人ボランティアもできることに限りがあります。

少しづつ各地で蓄えてきたノウハウを共有しながら、出会った地域の力がより強くなってその近隣を助け合う、そんな広がりがこれからさらに大切になってくると思います。

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